カップル・子連れにおすすめ松島温泉「絶景の館」

数年前の11月中旬、ちょうど父が古希を迎えたこと、母が大病の治療を終えたこと、甥っ子が保育園に入園したお祝いを兼ねて旅行を計画しました。

私たち兄弟でお金を出し合い、宮城県松島町にある松島温泉に1泊しました。

じゃらんnetを見ていた私が偶然見つけたホテル絶景の館(ゼッケイノヤカタ)に宿泊しました。

絶景の館:じゃらんより引用

初めて訪れる松島温泉の泉質やホテル、食事が楽しみでした。

仙台から松島町は少し遠かったですが、「温泉に行ける」と全員がはしゃぎ、多方面から宿泊施設に集まりました。

少し早く着いた私たちは、周囲を探索していると近くに海もあり、ぶらぶら散歩しながら、景色や空間を楽しめました。

夕方ホテルに到着し、通された部屋の窓を開けるとすでに薄暗く、景色は翌朝までの楽しみにとっておきました。

みんなで旅行することはほとんどなく、大人は缶ビール、子供はジュースで乾杯し、わいわい楽しかったことを今でも覚えています。

早速、順番に天然温泉に入りました。

柔らかいお湯は、温泉から出ると肌がつるつるになったうえ、体も温まり、気持ちよかったです。

夕食のメインは、何とも贅沢な仙台の牛タンと、お刺身をいただきました。

甥っ子はもらった牛タンにはしゃぎ、私たちは美味しかったお刺身に生ビールが進みました。

父は禁止だった一升瓶を部屋に持ち込み、こっそり飲んでいました。

満腹で部屋に戻り、少し休んだあと、バルコニーにあった露天風呂の温泉に入ると、真っ暗な空にくっきり浮かんでいたきれいな満月が見えました。

晩秋の夜風が冷たかったものの、お湯が温かく、満月を見ているうちについつい長湯になってしまいました。

月に照らされながら入ったお風呂は格別でした。

絶景の館:じゃらんより引用

翌朝、露天風呂の温泉に入っていると、眼下に見えた丸く明るい金色のようなものが何なのか家族に聴いてみると、「朝日だよ」と言われました。

朝日が昇り始めるとき、こんなにきれいに見えるとは知りませんでした。

お風呂に浸かりながら、まさか朝日が昇ってくるところを見られると思っていなかった私は驚きました。

晴れ渡ったよい天気に恵まれ、お風呂に入ったタイミングのよさのおかげで、朝日が昇ってくる素敵な光景が見られたと同時に、ホテルの名前のとおり「まさに絶景だ」と思いました。

私たちが松島温泉を訪れたあと、2年が経ったころ、東日本大震災に見舞われました。

相当な被害が出てしまった大きな地震だったため、お気に入りのあのホテルがどうなったか、調べたり、知人に聞いてみたりしたところ、「小さな島に囲まれている松島は、たぶん大丈夫だと思う」と言われました。

大震災後、再び同時期に絶景の館に宿泊する機会があり、ひび割れが外壁にできてしまっていたものの、ホテルそのものは、以前の佇まいのままでした。

大震災後、2回目の宿泊も天気に恵まれ、昇ってくる朝日が見られました。

以前と変わらない柔らかく体が温まった天然温泉のお湯には、言うまでもなく、何度も入りました。

朝食後、屋上まで上がって行くと一望できた、太陽に照らされキラキラ輝いていた松島湾が、「とても素敵」と家族も言っていました。

松島温泉を訪れた2回とも天気に恵まれ、めったにない朝日が昇ってくる瞬間に遭遇したこと、きれいな満月と、キラキラ輝いていた松島湾の光景が見られたことが嬉しかったです。

家族と兄弟全員で旅行できたことが何よりでした。

コロナが落ち着いたら、また松島温泉を訪れ、絶景とお湯と食事を楽しみながら、のんびりしたいです。

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