伊香保温泉【徳田屋旅館】宿泊口コミブログ

箱根や熱海、草津ほど混雑しないけど、それでいてしっかりと名の知れた昔ながらの温泉地である伊香保に、リーズナブルで大変評判の良い宿「徳田屋旅館」があることを知り、一人でふらりと立ち寄った時の体験記です。

私が徳田屋旅館に初めて泊まったのは数年前、確か2019年の冬でした。

当時、群馬に泊りがけで行く急用ができ、せっかく行くのであればついでに温泉にゆっくり浸かりたい・・・そう思って選んだのが群馬県の温泉地、伊香保でした。

なにぶん急な用事だったため、温泉に泊まりたいけど宿泊費は安く抑えたいというわがままな条件で探したわけですが、名の知れた温泉地である伊香保で見つかる訳がないと、半ばダメ元でした。

結果、見つかったとは言え、早めに申し込んだわけでもないのに宿泊料金が6000円程度で、しかも夕食と朝食が付いて温泉はほぼ24時間(掃除している時間以外)いつでも入浴可能という破格のサービス。

これはいくらなんでも安すぎる。

確かに旅館のレビューに目を通すと、良い意味で安さに見合わぬサービスへの感謝の声が目立つ。

ただ、小さくて古い旅館であり、小綺麗さはない印象も受けたので、「あまり良いレビューばかりを真に受けては落胆してしまう、過度に期待しないではっきりと数字で見て取れる安さだけを信じて行くとするか・・・」そんな期待半分、疑い半分の気持ちでした。

ところが、実際に宿泊してみたら、こちらのわがままな条件を見事に満たして、それどころか期待以上の満足感を得られる宿でした。

ガラガラ・・・と、年季の入った扉を開けて中に入って見えたのは、小さな玄関。

外観通りのこじんまりとした旅館。

愛想良く出てきたのは、平たく言えばおばあちゃん・・・な女将さん。

アットホームな感じで、ほっとする接客。

坂の多い伊香保は足が疲れますが、その疲れを温泉で癒す前に、家に帰ってきた感覚でまず心から癒してくれる不思議な宿。

部屋数は1階と2階で合計10部屋にも満たないです。

案内された2階の部屋は、昔ながらの旅館と聞いて思い浮かべるようなオーソドックスなスタイル。

手前から順に、左手にトイレ、そして畳、布団、和菓子の置いてある机。

障子のしきりの向こうの空間に、向かいあってビールを飲むのにちょうどよさそうな丸テーブルとイス2脚。

洗面台と、小さな冷蔵庫の上にはコップに栓抜き、中には瓶ビールなどが。そして窓から見える特に良くない景色。

必要十分な広さに、「あとは100円を入れる機械が横に付いているブラウン管テレビでもあれば昭和にタイムスリップだな」と思わせてくれる、レトロな旅館。

なんか・・・良いなぁ。と、思ったのはただの第一印象。後に気に入って再訪する事になる徳田屋旅館の素晴らしさは、温泉と料理。これに尽きます。

それと、女将さんの異常なまでのサービス精神の良さがすべての根底にある事も大事です。

まず、料理。

金額からしておまけ程度の軽い食事かと思いきや、これが抜群に美味しく、品数も量も多い!

そして温泉。

規模は小さいのはともかく、そもそも客室の数が少ないので、ほぼほかの宿泊客と時間が被らず貸し切り状態。伊香保には金の湯と銀の湯がありますが、こちらの宿は銀の湯で、美肌効果があります。

この料理と温泉でもう宿代以上のものがあります。

帰りにおみやげにまんじゅうを買おうとしたら何故か割引しようとしてくるし、クリスマス時期に宿泊した2回目はケーキまでサービスしてくれて、こんなに申し訳なくなるほど手厚いサービスを受けられる宿は他に知りません。

ぜひ、伊香保に行った際には徳田屋旅館をおすすめいたします。

豪華な旅館ではありませんが、昔懐かしの風情と女将の過剰なまでのサービスを体験できる満足感の高すぎる宿です。

私は3回目も、いつか必ず行こうと思っています。

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